10月に入りました。
台風後、昨日も風が強かったですが、
今日は久しぶりに、穏やかな秋晴れです。
今日はインドに伝わるヨガの経典の一つ
『バガヴァッドギーター』のカードから一枚。
14 ヴァルナ(グループ)
スピリチュアルな成長、自分を生きる、前向きな努力
インドで知られるカースト制度は、実はもともとの文化ではなく、
カーストというのは、英語の階級やクラスという意味の“caste"で、
イギリスの植民地にされた時にできたといいます。
カーストではなく、聖典には「ヴァルナ(色)」という言葉があります。ヴァルナは、人間の精神的な成長を目的とした社会システムです。
人の一生はスピリチュアルな成長を目指すYogaであると考える『ヴェーダ(聖典)』の教えに基づく社会がインドにはあったのです。そこに人間を上下関係や階級で分ける差別的要素は全くありませんでした。
ヴァルナはスピリチュアルな成長段階によって、社会的役割を4つのグループの分けます。
人は、自分の精神段階にあった役割をこなすことで、自分のペースで成熟することができるという、非常に良くできた色分けがヴァルナです。ヴァルナに優劣や階級はありません。同じ様に人間を優劣や階級で分けることはできません。
ちなみで、ヴァルナの4つのグループは以下の通りです。
「ブラーンマナ」聖典を理解し、生きる目的を達成した人たち
「クシャットリヤ」法や力で人々を守り、自分を高めようとする人たち
「ヴァィシャ」社会活動を円滑にする(ビジネスや商業)をして、自己の成長を図る人たち
「シュードラ」自らの体を使って働き、精神的な成熟、スピリチュアルに成長する人たち
人は「自由になる」という目的を達成するために、自分の課題である「カルマ(行い)」に従い、学び、成熟するために生きています。
体や顔が1人1人違うように、背負っているカルマも成長段階も皆違います。当然、社会で果たす役割も、やるべきことも違います。あなたと同じ課題を持つ人は、この世にだれ1人としていません。それ故に、スピリチュアルな成長を深めるためのYogaは、だれかと比べたり、他人と競ったりしません。人間的な成長において、競い合うことは意味がないからです。
他人と比べて、自分を小さくしていませんか?競い合い、ライバル心を燃やして、嫉妬や憎しみで無駄なエネルギーを使い、悩みを抱えていませんか?
他人を見て、自分に自信を無くしたり、羨ましがったりすることを手放す時だとこのカードは告げています。
気候が定まれば
気持ちのいい季節ですね。
今月も、
人や他と比べることなく
元気で、皆それぞれが
ユニークな
自分自身を生きましょう。
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