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今日は
インド古来の叙事詩であり
ヨガ哲学を伝える
バガヴァッド・ギーターカードからの
一枚です。
53 ティヤーガ（手放すこと、捨離）18-11
こだわらない、信頼と理解、自由と寛ぎ
「自分とは、この体のことである」と思っている人が、「カルマ（行い）」を手放すことは不可能である。しかし、カルマの結果に対するこだわりを手放すことができれば、カルマから「ティヤーギー（自由な人）」となるだろう。
精神修行の本などでは
「行いを手放しなさい。エゴを捨てなさい」という
表現を見かけるかもしれません。
しかし、そう決意したところで、実際には
エゴや行いを手放すことはできないといいます。
なぜなら、そうしている人こそが
エゴに縛られ、行いを生み出す張本人で
カルマから自由になることができないからです。
しかし、この詩はそれでも自由になる可能性はひとつだけある、と秘密を教えてくれています。それは、たとえ「カルマ（行い）」をしても、その結果に「こだわらない」ということ。「あーなんであんな事になったんだろう」という嘆きや、「こんな結果はありえない！望みの結果でなければ認めない」というような、エゴに満ちたこだわりを手放すことが「ティヤーガ」の意味です。
行いの結果がいかなるものであろうと
自分の撒いた種の結果が実を結んだと
淡々と受け入れること。
興奮したり、結果にしがみつき執着したり
不満を言ったり、逃げたり、抵抗したりすることを
捨て去ってしまうことで、カルマの結果から
自由になることができるというのです。
私たちは
物事を行う前から
あれこれ期待し、その結果に一喜一憂し
こだわり続けます。
結果へのこだわりを手放すことは
日常で行なえる心の浄化の一つです。
あなたは今、過去のしがらみや困難な状況に身動きが取れず、悩みを抱えているのではないですか？このカードはあなたの悩みを知り、そこから抜け出すためのヒントを告げるためにやってきました。
苦い実の原因を撒いた自分を責めないでください。皆甘い実、苦い実を味わい、成長するためにこの世界にやってきているのです。甘い実だけを食べている人など、この世に１人もいません。
自分だけ不幸、なんて思わないでください。カルマの法則は完全に平等です。
抵抗すること、
過去を嘆くこと、
そして
苦しむことはもうやめましょう。
感情的なこだわりを手放す（ティヤーガ）ことで
自由になることができます。
もし、何かのドラマにはまっているなら
目の前の現実を冷静に見て
更に、そこで演じている自身を
客観視することで
そこから抜け出すことができます。
それぞれの人生で起こってくることを
ただ味わうのであって、
そこにいつまでもとどまっている
わけではありません。
私たちも世界も
常に移り変わってゆくものなのです。
そして、皆それぞれに成長していく存在であり、
今、宇宙は拡大と発展を促すエネルギーが
強まっている時代だといわれます。
今日は、エゴからのこだわりや
必要ないものを手放していくよう
促してくれるカードが出てくれましたね。
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