バガヴァッド・ギーターカードよりー「サッティヤン（真実、存在）」本質を知り、今を楽しみ、今を生きる

今日は

向井田みおさんによる

インド古来の叙事詩であり

ヨガの教典として知られる

バガヴァッド・ギーターカードからの

一枚です。

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16　サッティヤン（真実、存在）4-19

　Yogaを達成する賢者、真実に立つ、この世で知るべきただひとつの真実

　その人が行うすべての事は、彼自身の欲望や願いから自由である。彼のカルマは、真実の知識という火によって、焼かれている。人は、その人のことを〈真のヨーギ―、賢者〉と呼ぶ。

経典によれば

この世界はまるで大きなスケールで動くドラマ

のようだといいます。

私たちは誰もが

必要に応じた身体という衣装をまとい

独自の役を演じています。

全体世界によって決められたシナリオ、

個人の役設定は過去のカルマによるとされます。

　しかし、ドラマで役を演じている本当の私とは何者なのでしょうか？経典は、役を演じる役者の正体は「アートマン（真我、存在、知）」であると言います。

　アートマンを説明するもうひとつの言葉が「サッティヤン」、役者は、ドラマの中だけで泣いたり悲しんだりします。

　自分の本当は役ではなく、すべてを支える存在――サッティヤンを知る人が、世界の中心を生きながら、世界を笑い、楽しむのです。ドラマのどんなものも、本当の自分を縛ることはできないと知るから、主役を演じながら、完全にドラマから自由なのです。

　世界でただひとつ、唯一の存在サッティヤン。ドラマに一切影響されない者。

私たちがそれぞれ

今演じている役柄は

今世限りのものですが、

本質の魂は永遠です。

あまりにも役やドラマにはまってしまい

本当の自分を忘れている人も

少なくありません。

さまざまなドラマは

魂の成長とバランスをとるための経験で

あって、本来は囚われるためのものでは

ないのですが、そこでまた新たなカルマを

作ってしまいかねないほどリアルに感じます。

より宇宙的な視点で

最近いわれているのは

現在、宇宙から大きな変革、

いわゆる目覚め（覚醒）を促す

エネルギーがどんどん強まっており

地球は次元上昇に入っているということ。

これは壮大な宇宙の自然なサイクルですが

私たちも共に浄化し、より高い意識へと

目醒めていくよう導かれているというものです。

今ひとりひとりが、

それぞれに内なる気づきを得て

これまでの深い眠り（ドラマにはまり込む）から目醒め

本来の高い意識へと進んでいく時代へと

変わっていく時といえるでしょう。

宇宙は自由意志を尊重するというルールがあるので

すべては私たち個人の選択次第です。

今までとは同じでいられない

成長し拡大発展していく流れに乗ると決めたら

大きく変わっていくことが求められます。

それはこれまでの制限にからめとられた

価値観や概念、刷り込みを手放し

まったく新しい自由な世界を受け入れる

オープンさも大切になります。

私たちはこの新しい宇宙のサイクルの中で

賢者や覚者と呼ばれた人類の先達たちに学び

そこまで波動を高めていき

ひとりひとりが目醒めていくことが

何より大事になっています。

　その人には本気で叶えたい望みも、胸を焦がすような欲求もありません。あるがままにあり、起こるべき事が起こり、流れる世界を信頼し、ドラマを受け入れているだけです。「世界はこうあるべき」とか、「あの人がこうだったらいいのに」「こうせねばならん！」という野望も期待もありません。だから、落胆もなければ、興奮も無く、気持ちがアップダウンしません。

　過去の後悔も、未来の心配もなく、恐れなく今だけに生きています。「ただ『サッティヤン』がそこにある。」

　それが、世界を完全に受け入れている人が知っていること。この真実だけが、この世で知るべき事であるといわれます。

高い次元の存在たちの

より自由な在り方に近づき

意識を高めていくには、

まず日常で今を生きることです。

そして、一喜一憂したり、

判断したり裁く（ジャッジする）ことをやめ、

客観的であり、無条件の愛を生きることなどが

求められています。

日々のいろいろなカードを通しても

こうしたメッセージは一貫して

伝えられているといえましょう。