今日は、
チャック・スペザーノ博士による
セルフ・セラピーカードからです。
心理カードということで
課題や問題となるネガティブ群からと
癒しや解決を示すポジティブ群から
それぞれ一枚ずつ引いています。
左側がネガティブグループで、
無意識(UNCONSCIOUS)群からの一枚
23 THE SHADOW シャドー
意味:自分に関するネガティブな観念が抑圧されて、外に投影されたもの。しばしばその反対のイメージによって補償しようとする。
『シャドー』とは、暗く、邪悪にさえ見えるエネルギーであり、潜在意識から出てくるものです(また無意識層から出てくる『シャドー』である「暗いアーキタイプ」もあります。
これは実際のところ自分に関する観念であり、自分の一面なのです。それが長い間心の中に抑えこまれていたのです。
人には、普段の表の顔からは気づかない、
時に正反対の要素が隠れていたりします。
光があれば影もありますが
自分の一部でありながら、ネガティブなため
それを認めたくないものは
抑圧されます。
あるいは、カモフラージュするように
全く反対のふるまいを強調している場合も
あるかもしれません。
このカードを引いた人は、自分に関するネガティブな観念体系を心の中に押し込んで、おそらくその観念の存在すら否定しているに違いないのです。
しかもその部分はあなたに悪影響を及ぼし、自分自身を罰しているでしょう。
もし、周りの人やあるいは世界的に知られたり
著名な人物の中に、この人は我慢ならないとか、
なぜか腹立たしかったり、怒りすら湧いてくるという人が
いるとしたら、実はそのような観念が自分の中にもあって
否定され、抑圧されているのかもしれない、ということです。
とんでもないと思うかもしれませんが
自分の中にある感情を非難し、押し込めて否定すると
それは影のように外側に投影されます。
さらに、その部分を補おうとして
反対の行動をとったりするのですが、
これが世間的にはいい人だったり、
役に立つ人という役割を過剰に演じている場合も
あるでしょう。
たいていは子供時代に端を発しているため
気づきにくいかもしれませんが
隠れていても、ひそかに自分を罰したり
足を引っ張ったりするのです。
もし一生懸命、正しいことをやっているのに
頭打ちで伸び悩んでいる場合なども
もしかしたら、そうした『シャドー』の存在が
あるのかもしれません。
では次に、ポジティブグループの一枚です。
HEALING(癒し)群から出ました。
26 FORGIVENESS 許し
意味:自分自身の内なるひそかな罪悪感を解消すること。間違って責めてしまったことを謝ること。本当に理解すること。再びつながること。前向きに与えること。
『許し』も、癒しの原則の中心的なものです。『許し』とは、自分を『許す』ことです。
世界が自分自身のマインド(意識)を映し出す鏡だとしたら、つまりあらゆる責めや非難が、自分の罪悪感や自己攻撃を外に投影したものならば、人を『許す』ことによってその人と共に自分自身の潜在意識的な罪悪感もまた解放されるでしょう。
『シャドー』に対して、『許し』のカード。
わかりやすかったですね。
私たちは、時に人や物事を非難しているようで
実は自身の中に潜む同じ部分を強く否定している
のかもしれないことを知る必要があります。
よくも悪くもその存在を認めることが始まりです。
別にそれで罪悪感を持つこともなく
ただ、そういった部分もあると気づくだけです。
気づけば、むやみに他者や物事を批判することも
なくなるかもしれません。
理解が進み、自分も他人も許せるようになれば
再び人とつながることもできます。
これからの時代の流れは、
分離を深めていくのではなく、清濁含めて
統合へと向かっていくものです。
よくないからと何かを排除していっても
それは抵抗を招くだけであり、まして
すべていいことやいいものだけというのも
幻想です。
現代社会は建前では自由に見えますが
心理的に満たされない、
隠れた抑圧社会ともいえます。
自分が受け入れがたいものが
本当な何を意味するのか
ちょっと考えてみるのも
いいかもしれませんね。
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